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飲食店がするべきインバウンド対策2025

円安や観光需要の回復で訪日外国人が急増中。飲食店が今すぐできるインバウンド対策をレベル別に徹底解説。

もう逃さない!訪日客に選ばれる飲食店の全方位対策

なぜ今インバウンドなのか

日本円札を持っている訪日外国人

円安の影響で、訪日外国人観光客にとって日本の物価は割安に感じられています[1]
また訪日外国人観光客の多くは、母国の給与水準が日本よりも高いケースも多く、旅行中は「特別な体験」に対して積極的にお金を使う傾向があります。
さらに訪日外国人観光客は、日本の物価に詳しくないことから、一般的な日本人が「高い」と感じる価格帯でも、納得して購入するケースは少なくありません。

こうした背景から、インバウンド対応は売上の増加に直結する有効な施策といえます。

インバウンド市場の最新動向

2024年以降、訪日外国人観光客数はコロナ前を上回る勢いで回復。飲食店の現場でも「外国人比率が急増した」との声が多数。今こそインバウンド対策の強化が必須です。

インバウンド対策レベル別ガイド

インバウンド対策のレベル別ガイド

飲食店がインバウンド対策を進める際、まずは基本的な施策から始め、徐々にレベルアップしていくことが重要です。 最初から高度な施策を導入しようとすると、コストや労力が大きくなりすぎてしまい、逆に集客力を落としてしまう可能性もあります。

下記のレベル別ガイドを参考に、段階的にインバウンド対策を強化していきましょう。

レベル1 初心者向け:まずはここから

レベル1では、インバウンド対策の基本となる施策を紹介します。 京都や東京などの観光地で飲食店を経営している方は、特に訪日外国人観光客の集客が期待できるため、まずは以下の施策から取り組むことをおすすめします。

無料Wi-Fiの設置

無料Wi-Fiの設置

多くの訪日外国人観光客は、旅行中にポケットWi-FiやeSIMを使用していますが、通信量を節約したいというニーズは根強くあります。
店内に無料Wi-Fiを設置することで利便性が大きく向上し、次のような効果が期待できます。

データで見るWi-Fiの重要性

56%の飲食店利用者が「無料Wi-Fiがあることが来店・予約の決め手になる」と回答[2]
✅無料Wi-Fi設置のメリット

・SNS投稿や口コミを書いてもらいやすくなる
・友人や家族に「このお店良かったよ」とリアルタイムでシェアしてもらえる
・翻訳アプリの利用やメニューの検索もスムーズに

Wi-Fi設置は初期投資も比較的少なく、インバウンド対応の第一歩として非常にコストパフォーマンスが高い施策です。

多言語メニュー対応

多言語メニューの例

訪日外国人観光客にとって、「何を頼めるのかがわからない」ことは大きなストレスです。
そのため、英語を中心とした多言語対応のメニューを用意することは、インバウンド対応における最も基本的で効果的な施策のひとつです。

✅多言語メニュー導入のメリット

・注文のハードルが下がり、回転率や客単価の向上につながる
・誤注文のリスクが減り、顧客満足度・口コミ評価の向上が期待できる
・言語に不安のあるスタッフの負担も軽減

✅ メニュー作成のポイント

・英語・中国語・韓国語の3か国語対応が推奨
・メニュー名だけでなく、簡単な説明やアレルギー情報、ビーガン・宗教対応の有無も記載するとなお良い
・写真付きメニューを併用することで、視覚的にも安心感を与えられる

メニューの多言語対応は、Google翻訳などのツールを使えばある程度は可能です。実際、簡単な料理名や説明文であれば、自動翻訳でも意味は伝わります。

しかし、本気でインバウンド対策を進めるなら、プロの翻訳家による「ローカライゼーション」をおすすめします。
たとえば、「親子丼」を直訳すると “Chicken and egg rice bowl” になりますが、これでは料理の魅力が十分に伝わりません。
一方で、“Traditional Japanese rice bowl with chicken and egg simmered in sweet soy sauce”(甘い醤油だれで煮込んだ鶏肉と卵の伝統的な和風どんぶり)と表現すれば、料理の味や雰囲気が伝わり、より美味しそうに感じられます。

人間による翻訳のメリットについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

なお、Freelightでは、プロのネイティブ翻訳家による高品質な翻訳・ローカライゼーションサービスを提供しています。飲食メニューからウェブサイト、パンフレットまで、自然で伝わる表現でインバウンド対応をサポートいたします。

QRコード注文対応

QRコード注文の例

訪日外国人観光客にとって、「どうやって注文すればいいのか分からない」「言葉が通じるか不安」といった接客時のストレスは大きな課題です。
QRコード注文システムを導入することで、こうした不安を解消し、スムーズな注文体験を提供することができます。

✅ QRコード注文のメリット

・多言語対応のQRコード注文画面なら、英語や中国語など自分の言語で安心して注文可能
・注文ミスや言葉のやりとりを減らせる
・注文・会計の効率化によりピーク時の回転率向上

✅ 導入のポイント

・QRコードはテーブルごとに設置し、利用方法はイラストや簡単な説明でわかりやすく
・表示画面は英語・中国語・韓国語の3言語に対応させるのがベスト
・メニュー画面には、料理の写真やアレルギー情報、ビーガンはハラルなどの食事制限対応の有無を明記
(食事制限対応についてくわしくはここを参照)

・決済まで一括対応できるシステムを導入すれば、よりスムーズな体験を提供可能

「注文がしやすい」ことは、外国人観光客のリピートや好意的な口コミに直結します。
QRコード注文は比較的低コストで導入できるうえに、高い顧客満足度を得やすい非常に有効なインバウンド対策です。

決済環境の整備

クレジットカード決済の例

外国人観光客にとって、「使いたい支払い方法が使えない」ことは大きな不満の一つです。現金を持ち歩かない旅行者も多く、支払いがスムーズにできるかどうかは、お店の印象に直結します。

✅ よく使われる決済手段

・クレジットカード(VISA/Mastercard/AMEX / UnionPayなど)
・QRコード決済(Alipay/WeChat Pay/Kakao Pay / Naver Payなど)

✅ 導入のメリット

・支払い時のストレス軽減により、顧客満足度がアップ
・外国人観光客が安心して入店・注文できるようになる
・現金管理の手間やトラブルも減り、店舗運営の効率化にもつながる
・クレジットやスマホ決済の方が単価が高くなる傾向も

✅ 導入のポイント

・主要ブランドには必ず対応(VISA、Mastercardなど) ・店頭に「使える決済ブランドのロゴ」を分かりやすく表示する
・POSレジとの連携や会計フローも確認し、スタッフ教育も行う
・小規模店舗でも導入しやすいモバイル型決済端末やサブスク型決済サービスの活用もおすすめ

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レベル2 中級者向け:集客力を高める

レベル2では、インバウンド対策の基本を押さえた上で、集客力をさらに高めるための施策を紹介します。

口コミサイトでの評価対策

口コミサイトの例

訪日外国人観光客の多くは、レストランやカフェを選ぶ際にGoogle マップやTripAdvisorなどのレビューサイトを参考にします[3]
特に「言葉が通じるか不安」「初めての場所で失敗したくない」という心理が強いため、他の観光客の評価は安心材料になります。

Googleマップの影響力

Googleマップは全世界で10億回以上ダウンロードされ、月間10億人以上が利用する世界最大の地図アプリ[4]。口コミや写真が多い店舗ほど上位表示されやすく、集客効果も大きいです。
✅ なぜ重要なのか?

・GoogleやTripAdvisorは、現地で検索したときに上位表示されやすい
・訪日外国人観光客の多くは「Googleマップで星4以上」かどうかで入店を判断
・SNSと違い、「検索→来店」までの流れが短く、高確度の集客導線となる

✅ 対策のポイント

・店舗の基本情報(営業時間・住所・定休日)を正しく掲載する
・メニューや店内の写真を充実させ、視覚的な安心感を与える
・TripAdvisorでは、料理ジャンルや価格帯、サービス内容を英語で丁寧に設定
・翻訳ツールを使ってでも良いので、口コミに返信することで信頼度と好感度アップ
・会計時に「よかったら口コミをお願いします」と声かけをする
・星4以上の口コミ投稿で無料デザートを提供するなど、投稿を促す仕組みを導入する
・「free Wi-Fi」「celiac-friendly options available」などの検索キーワードを説明文に含める

口コミ返信のポイント

英語が苦手でも大丈夫。シンプルな「Thank you for your review!」だけでも返信することで、信頼感がアップします。
✅ 掲載すべき情報

・予約の可否(予約推奨/不要/オンライン予約可 など)
・予約方法のリンク(公式サイト、食べログ、ぐるなび、Google予約 など)
・英語ページへのリンク(あればなお良い)
・SNS、メールアドレス、LINE公式などの連絡手段


レベル3 上級者向け:差別化とリピーター獲得

レベル3では、インバウンド対策の基本を押さえた上で、他店と差別化し、リピーターを獲得するための施策を紹介します。

1. 食事制限(アレルギー・宗教・ビーガン等)への対応

グルテンフリー対応のサイン
グルテンフリー対応のサイン

欧米ではビーガンやグルテンフリー、ハラル対応は当たり前。日本ではまだ少ないため、対応するだけで大きな差別化になります。
特にセリアック病(グルテン完全NG)の方は、安心して食事できる店を強く求めています。

グルテンフリー対応の重要性

欧米ではグルテンフリー対応レストランが急増。日本で完全対応できれば、観光客の強い支持を得られます。
✅ 対応のポイント

・メニューに「ビーガン」「グルテンフリー」「ハラル」などの表記を明記
・アレルギー情報を多言語で記載
・調理器具や食材の混入リスクも説明できると信頼度アップ

2. SNS活用(インスタのリール投稿など)

SNSでつながっているスマートフォン

海外のレストランではリールやショート動画で料理や雰囲気を発信するのが主流。
外国人観光客が検索・来店前にSNSで情報収集するケースが増えています。

✅ SNS活用のコツ

・料理のライブ感や店内の雰囲気を動画で伝える
・ハッシュタグ(#tokyofood #japanrestaurant など)を活用
・外国語キャプションも併記すると効果UP

3. 海外グルメインフルエンサーの招待

海外グルメインフルエンサーの招待

影響力のある海外インフルエンサーを招待し、SNSやブログで紹介してもらうことで一気に認知度UP。
特にYouTubeやInstagramでの紹介は、訪日前の外国人に強く刺さります。

✅ 招待時のポイント

・英語での案内状や特別メニューを用意
・撮影・投稿しやすい環境を整える
・インフルエンサーのフォロワー属性を事前にチェック

4. スタッフの英語対応

訪日外国人観光客が安心して飲食店を利用できるかどうかは、スタッフの英語対応力にも大きく左右されます。
「英語が話せるスタッフがいる」「簡単な英語で接客できる」だけでも、外国人のお客様にとっては大きな安心材料です。

✅ 英語対応のポイント

・接客に使われる基本的なフレーズを覚えておく
・メニューや注文方法の説明を英語でできるようにしておく
・英語が苦手な場合は、指差しメニューや翻訳アプリを活用
・笑顔とジェスチャーも大切。言葉が通じなくても、親切な対応は必ず伝わります

英語での接客に自信がない場合でも、最低限のフレーズや対応方法を準備しておくだけで、外国人観光客の満足度は大きく向上します。


レベル4 Freelight流:本気のインバウンドDX

多言語Web制作・翻訳・SNS運用・Googleマップ最適化まで、ワンストップでサポート。
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Freelightが提供できること

  • プロ翻訳&ローカライゼーション
    料理名や説明文を、文化背景まで考慮した自然な表現に。
  • Googleビジネスプロフィール最適化
    写真・説明文・多言語対応・口コミ返信まで一括サポート。
  • 多言語Webサイト・SNS運用
    英語・中国語・韓国語など主要言語での情報発信を代行。
  • MEO(Googleマップ上位表示)対策
    キーワード設計・口コミ管理・インサイト分析で集客力UP。
  • インバウンド向けデジタル施策の総合提案
    店舗の現状分析から改善提案、実装まで伴走します。

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よくある質問(FAQ)

Q1. Googleマップって本当にインバウンド集客に効果あるんですか?

A. はい、非常に効果があります。訪日外国人観光客の多くがGoogleマップでお店を検索し、口コミや写真を参考に入店を判断しています。特に「現在地から近くて評価が高いお店」を探す人が多く、上位表示されることで集客力が大きく向上します。

Q2. Googleマップの口コミってどうやって増やせばいいですか?

A. 来店後に「よければレビューをお願いします」と丁寧に声かけすることが効果的です。また、英語で「Please leave us a review on Google if you enjoyed your meal!」と書いたPOPを会計カウンターなどに置くのもおすすめです。投稿特典(例:デザート無料)などの工夫も有効です。

Q3. 多言語メニューってどの言語まで対応すべきですか?

A. 基本は英語、中国語(簡体字)、韓国語の3言語があれば十分です。来店客の国籍傾向に応じて、追加の言語を検討してもよいでしょう。英語だけでもしっかり整備されていれば、多くの外国人観光客にとって大きな助けになります。

Q4. 自動翻訳とプロの翻訳って何が違うんですか?

A. 自動翻訳は便利ですが、微妙なニュアンスや料理文化が伝わりにくいことがあります。たとえば「親子丼」を”Chicken and Egg Bowl”と直訳しても料理の魅力は伝わりにくいですが、プロの翻訳なら”Traditional Japanese rice bowl with chicken and egg simmered in sweet soy sauce”(甘辛い醤油だれで煮込んだ伝統的な和風丼)といった表現で食欲をそそる紹介が可能です。

Q5. QRコード注文って外国人でも使えるんですか?

A. はい。むしろ母国語でメニューを確認・注文できるため、外国人観光客には非常に好評です。ただし「英語・中国語・韓国語」の画面表示対応と、使い方が一目でわかる案内(イラストやシンプルな説明)の準備が必要です。

Q6. Wi-Fiを導入したら、実際に集客効果はありますか?

A. Wi-FiがあることでSNSへの投稿・レビューが増えたり、友人とのシェアがしやすくなります。また、通信量を気にする旅行者にとって「安心して滞在できる店」として選ばれやすくなります。Googleマップでの滞在時間にも影響を与え、評価アップにつながる可能性もあります。

Q7. クレジットカードや海外QR決済は必須ですか?

A. ほぼ必須です。多くの訪日外国人観光客は現金を使わず、カードやスマホ決済がメイン。使えないことでお客様が不便を感じたり、注文数が減る可能性も。特にVISA、Mastercard、Alipay、WeChat Payなどは対応しておきたいところです。

Q8. ハラルやビーガン対応ってうちの店でも必要ですか?

A. 特に欧米やイスラム圏からの旅行者が多いエリアでは、対応することで大きな差別化になります。 一部対応したメニューがあるだけでも、選ばれやすくなります。

Q9. 英語が苦手でも大丈夫ですか?

A. 問題ありません。スタッフ用に簡単な英語フレーズを準備したり、指差し対応のメニューを作ることで十分対応可能です。また、QRコード注文や多言語メニューがあれば、接客の負担を最小限にできます。Freelightでは接客英語のサポート資料も提供可能です。

Q10. Freelightに依頼したら、何をしてくれますか?

A. Googleマップ最適化、プロ翻訳による多言語対応、SNSの多言語運用、口コミ返信代行、予約導線の整備など、現状を診断したうえで最適なインバウンド戦略をご提案します。まずは無料相談でお気軽にご相談ください。


まとめ

訪日外国人観光客の急増に伴い、飲食店のインバウンド対策はますます重要になっています。
円安や観光需要の回復を背景に、今こそインバウンド対応を強化するチャンスです。
本記事では、飲食店が今すぐ取り組むべきインバウンド対策をレベル別に解説しました。 基本的なWi-Fi設置や多言語メニューから、口コミサイトの活用、食事制限への対応、SNS活用まで、段階的に取り組むことで、外国人観光客の集客力を大幅に向上させることができます。

参考文献

  1. "Japanese yen exchange rate". https://tradingeconomics.com/japan/currency. Accessed 2025-06-26
  2. "The Technology Driving Customer Loyalty for Hotels and Restaurants". https://business.comcast.com/community/browse-all/details/the-technology-driving-customer-loyalty-for-hotels-and-restaurants. Accessed 2025-06-26
  3. "TripAdvisor study gives insight into impact of reviews". https://www.restaurantonline.co.uk/Article/2014/02/12/TripAdvisor-study-gives-insight-into-impact-of-reviews/. Accessed 2025-06-26
  4. "Google Maps Statistics and Interesting Facts". https://center.ai/blog/google-maps-statistics-and-interesting-facts/. Accessed 2025-06-26

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著者について

Marley Mulvin Broome

Marley Mulvin Broome

マーリー・モルヴィンブルーム

CEO

フリーライトの技術責任者として、プロジェクト管理から開発まで技術面全般を担当しつつ、日英翻訳業務も手がけています。専門はIT翻訳です。現在は、オーストラリアのニューサウスウェールズ大学で情報科学を学んでいます。さらに京都大学への半年間の交換留学も経験しました。

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